【ツヴィンガー宮殿】

『逃避行』の時に調べた情報では、この城は、アウグスト大王の黄金期に建造されたらしい。…と書いている。
美術館の建物を通り抜けるとツヴィンガー宮殿の中庭。
宮殿自体はロの字形のようだ。

季節は６月、ジュンブライド。結婚式を挙げた新郎新婦が中庭で写真を撮っている。
何度か旅行記で書いているが、欧州の６月は気候が良い。だからジュンブライド。 梅雨の日本でジュンブライドとはバカの骨頂なのだ。

【エルベ川河畔】

ツヴィンガー宮殿の近くをエルベ川が流れている。観光船でエルベ川を遊覧できる。
我々安物ツアーは優雅に遊覧できる時間的余裕は無い。ちょうど出航時間らしくボォ〜ッと汽笛がなった。

エルベ川河畔を描いた有名な画家がいたらしい。名前は聞き忘れた。その絵画をカンバスに見立てた記念写真スポットがあった。
ツアーの面々がカンバス内に納まって記念写真。我々も例に違わず記念写真を撮った。
天気は今一だったが、異国の風情が出ている感じがする。来年の年賀状用に使おうかなぁ〜

【聖母教会】

第二次世界大戦末期の空爆で左右の側壁だけ残して全て焼け落ち、つい最近復元したとのこと。 建物の所々にポツポツ焼け焦げた色の石材が当時のものだ。
日本の某国営放送で世界遺産を紹介する番組があった。この聖母教会も紹介していた。 使える石材を選別して、コンピューター・グラフィックスの中に埋め込んでいく。まさに世界最大のジグソーパズルだ。
また、復元した尖塔の十字架は英国の職人が作成したという。空爆したのが当時の英国空軍。 悲惨な歴史を忘れるべきではないが、憎み合い続けるのも不幸だ。ヨーロッパってそのへん柔軟だなぁと感心する。

【君主の行列】

ザクセンの歴代皇帝を描いた長さ100mの巨大な壁画。マイセン磁器25000枚で出来ているというから、値段は計り知れない。
壁画の右下に作者’Wilhelm Walther’ 製作時期が1905-1906とある（写真の右下は切り貼りです）。 先の第二次世界大戦の空爆の被害を受けず残ったというから奇跡に近い。
歴代皇帝の行列の最後に市民が何人か描かれている。壁画の右側部分だ。 そのなかに作者はコッソリと自分を描いているという。ローマで見た｢アテネの学童｣にラファエロが小さく描かれているのと似ている。 芸術家っちゅうヤツは自己顕示欲が強いのだろう。


君主の行列の前では、何人かの芸人がパフォーマンスをしていた。カネを入れないと絶対に動かない。 ネクタイを靡かせたサラリーマンの動きが奇抜で面白い。
現地ガイドさんのお勧めでもあったので小生も１ユーロを投じたら動き出した。現金なものだ。

【マイセンと見学コース】

マイセン(Meissen)に着くと跳ね馬がお出迎え。これ一頭でいくらかなぁ？と考えてしまう。
マイセンの建物は、展示場、即売場、それに製造工程の見学コースがあった。 展示場には各年代で用いたマイセンの紋章が飾られていた。初代は一番上で1720年。約300年弱の歴史がある。 現在使われているのが一番下で1972年から。時代時代でチョッと違いがある。
展示室には、コーヒー・紅茶碗以外に、細工物が多数飾られている。磁器で細かな細工まで施されている。 技術の向上を狙ってのことと思った。磁器の人形も飾られていた。女性の曲線が上手く表現されていて感心した。

工程見学コースは写真撮影×だった。最初はロクロを使って原型作りだったかな？次が細工コーナーで 花を作って見せる。一番前の人（女性）にプレゼントするから、前に陣取った方が徳かもしれない。 最後は絵付けだったかなぁ？まあ〜細かな線で描いていく技術は並外れている。伝統工芸である。

玄関脇に喫茶コーナーがあったので展示場見学もソコソコにして一休み。ケーキが馬鹿デカイので一つにした。 コーヒーもマズマズ……ただ、よいお値段だったと思う。デンマークに旅行したときロイヤルコペンハーゲン本店に 行った時もカフェがあった。店構えも重厚だったし、コーヒーポットで出てきた。 それに比べるとマイセンのカフェはチョッと雰囲気不足かな？

最後の２０分で、この旅行のメインイベントの一つお買い物だ。既に目星は付けてある。 小生はレンガ色で龍の図柄のコーヒーカップ。 神さんは地味な柄のティーカップだけかと思ったらマグカップも買っちゃった。
この３つで約10万円。免税で少々戻ってくるとはいってもやはり高い。日本まで安全に持ち帰るのが大変だ。